COLUMNコラム
2010/03/26
人生ナメたらイカンよ。
少し前の話しになるのだが、知り合いから今年30歳になる男を紹介された。なんでも馬の仕事がやりたくて東京から来たらしく、とある牧場に2年程働いていたが辞める事になり再び東京に帰るという。その一方で馬の仕事への未練もあるらしく、もし良かったら話しだけでも私に聞いてくれないか、という事だ。正直気がすすまなかったが、知り合いの頼みなので渋々会う事に。
単刀直入にその牧場を辞めた理由を聞くと、「給料が安すぎる」という返事。私はこの時点ですでにこの30男に呆れていたが、ヤレ自分は仕事はやっていただのと、自分を正当化する話しばかり。確かに給料は生活する上で重要だ。ただね、たかが2年のぺーぺーがお金の事を言うのはどうかと思う。
それは牧場だけではなく、他の仕事も一緒だよ。本当にその道を極めたいのなら、たかが2年くらいで金の事など気にならない筈。私は今でこそはソコソコのお給料を頂ける身分になったが、最初この業界に入った時、嫁さんが居るのにも関わらず本当にスズメの涙程の給料しか貰えなかったが、馬の仕事がしたかった私は全く気になならなかった。「辞める時に止められたら、どうしようかと思いましたよ」と言った30男の君。
心配しなくても大丈夫。止めなかったのは君が居なくなっても、その牧場には支障がないから。だから安心して東京に帰るがいい。 我が牧場の育成部門のNo.2が、今月一杯で違う牧場に移るらしい。もちろん会社も一度は引き止めた。なぜならその男は仕事が出来るから。そして引き止めたという事は、彼がこの牧場でやってきた事は間違いではなかったという事だ。30男君よ、分かるだろうか。君と彼との違いが。引き止められるぐらいの魅力のある男は周りがほって置かない。そして、そういう男は他の会社、又は違う職種に付いても成功出来ると断言する。 「この仕事はお前が居てくれないとダメだ」、「お前に辞められたら困る」。
男ならこんな言葉を一回ぐらいでも貰わなければウソである。
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