COLUMNコラム

オグリキャップよ、永遠に。

オグリキャップ昭和の終わりから、平成の始めに起きた空前の競馬ブーム。そのブームの立役者だった、「芦毛の怪物」、そして間違いなくスーパーアイドルホースだった、オグリキャップが不慮の事故で天に召された。享年25歳でした。写真は1ヶ月前にオグリが繋養されている、優駿スタリオンに種付けに行った時に、パドックに放牧されていた、元気だった時のオグリキャップです。何かのネタにと思い、保存してたが、まさかこんなカタチで使う事になるとは思わなかった。今でもオグリの頭を撫でた時の感触が、私の手の平に残っている。できればこんな不慮の事故ではなく、天寿をまっとうして欲しかった。だが、それも運命。馬の世界は淘汰の世界。いくら種馬になったからといって、走る産駒が出なければ種馬失格となり、その殆どが、この世から淘汰される厳しい現実が待つ。それを思えば、走る産駒は出なくても、功労馬として静かに余生を送らせてもらっていた、オグリキャップは幸せだったんだよ。今でこそ競馬をあまり知らない人でも、ディープインパクトぐらいは分かる。
だが、そのディープでさえ、当時のオグリキャップの知名度には足元にも及ばない。ラストランの平成二年の伝説の有馬記念。ホーリックスと死闘を演じたジャパンカップ。バンブーメモリーをゴール前で捩じ伏せたマイルチャンピオンシップ。芦毛対決で湧かせたタマモクロスとの戦い。記憶に残るレース数々あれど、私の中のベストバウトは平成元年の毎日王冠。ライバルのイナリワン、そしてメジロアルダンとの最後の直線の叩き合いは、今でもハッキリと頭に焼き付いている。記録よりもいつまでも記憶に残る、名馬中の名馬でした。本当にお疲れ様でした。オグリキャップよ、永遠に。

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